那覇手

那覇(なは)には福州からの帰化人が多く、また那覇の港は貿易港として栄えており多くの中国人が行き来していたため、武術の交流も盛んに行われていました。

那覇手は中国南派拳法の影響を強く受けて発展しました。宮城長順(みやぎちょうじゅん)が所有し、剛柔流に強く影響した「武備誌」はまさに南派拳法の教本であり、その強い関係を表しています。那覇手からは幾多の流派が出ましたが、中でも最大派として発展したのは、宮城長順によって創始された剛柔流です。